インスパイアと沖縄科学技術大学院大学(以下、OIST)は、2022年12月22日に起業家支援包括協定を締結しておりますが、今般、その第1号の支援先としてWatasumiを選定したことを発表しました。
Watasumiは、OISTのBiological System Unitにおいて10年間にわたり研究を続けてきたデビッド・シンプソンにより2021年に設立されたスタートアップで、最新のバイオ電気化学システムを用いたエネルギー変換型排水処理装置を開発・提供しています。嫌気性バクテリアによって、廃水処理装置が必要とするエネルギーを廃液に含まれる有機物から取り出し、現場オペレーターを必要としない自立型のシステムを構築することができるため、2021 Climate Launch Padのファイナリストに選ばれるなど数多くの高い評価を得ています。沖縄の大手泡盛醸造所では同社システムが実証導入済で、更に沖縄県外や海外からの実証・商用提供のオファー等を受けており、その実現に向けて動き出しています
本日よりインスパイアとWatasumiは、資本政策、事業計画、ビジネスモデル、マーケティング戦略、顧客トラクションなどあらゆる面において共同で事業開発を進め、6ヶ月以内に本格的な国内外展開と初期資金調達を実現することをめざします。
本支援の一環としてインスパイアは、2022年9月に設立された「INSPiRE Mutualistic Symbiosis Fund 1」を含むインスパイア相利共生ネットワークを活用して、事業協業先や投資家へのアクセスの機会をWatasumiに提供します。同時に、これまで22年間にわたり培ってきたインスパイアの伴走型事業開発ノウハウを駆使し、Watasumiの大きな成長を全面的に支援して参ります。
本発表について、株式会社インスパイアの代表取締役 高槻亮輔は、次のように話しています。
「世界中から異なる分野の優れた研究者が集い交わることによって、学際領域を含む未踏領域における新たな価値創出が必然的に起きるようにデザインされているOISTは、イノベーションの宝庫です。Watasumiのデビッド・シンプソン氏はまさにその中から具現化したイノベーションをもとに事業化に着手した魅力的なアントレプレナーです。より良い社会をスピーディに実現するべく、私もインスパイアも、最大限のサポートをすることを約束します。そして、彼が率いるWatasumiがインスパイア相利共生ネットワークにまた新たな価値を追加してくれることを期待しています。」
また、Watasumiの代表取締役 デビッド・シンプソンは、次のように話しています。
「この新しい取り組みの最初の参加者となることに私は興奮しています。Watasumiのようなソリューションがおおいに求められている日本やアジア新興国におけるインパイアの豊富な経験や知見を得ることで、私たちはより大きな社会的インパクトを提供できると信じています。」
インスパイアについて
インスパイアは、新規事業開発そのものを事業としており、他者がやらないことこそ「世をおもしろく」すると信じ、イノベーションの具現化に取り組むアントレプレナーに完全伴走して、成功に導くために必要なあらゆる経営リソースを適時適切に提供することに注力している企業です。
Watasumiについて
Watasumiは、2021年にOISTの研究者デビッド・シンプソンが設立したスタートアップです。廃棄物処理にかかる莫大な時間・エネルギー・コストを解決し、廃棄物に対する世間の認識を「問題」から「資源」に変えることをミッションとしています。
インスパイア・OIST 起業家支援包括協定について
連絡先
株式会社インスパイア 担当 黒川 (TEL:03-6418-1091)
Watasumi株式会社 担当 シンプソン (TEL: 080-6495-7192、E-mail: david@watasumi.com)