INSPiRE Mutualistic Symbiosis Fund 1投資事業有限責任組合（以下「IMSF」）は、nami.ai Pte.Ltd.（以下「nami」）が第三者割当増資により発行する株式の引受を行いました。

namiは、世界の照明機器分野で最大シェアを誇るPHILIPSブランドを展開するシグニファイ社にスマート照明事業WiZ Connected社を売却したフランス人起業家兄弟により2020年に創業されたスタートアップ企業です（シグニファイ社は、その後、Wi-Fiセンシング機能を標準搭載した世界初のスマート照明「WiZ」として製品化し、日本を含む世界60カ国以上で販売中）。

namiは、「インテリジェント・センシング」をビジョンに、看板商品のスマートプラグをはじめ家庭・オフィス・工場・物流・倉庫等においてコンセントに接続するだけで、不審者・小動物検知などを実現するスマートIoT機器・ソフトウェアを次々に開発し、創業後わずかな期間で欧米通信キャリア最大手企業やホームセキュリティ最大手企業等との商用化を実現。2023年4月には、沖縄電力株式会社および株式会社おきでんCplusCとの間でスマートプラグなどを活用した多彩な事業分野で協業・連携を検討・進捗していくための覚書を締結しています。

namiのスマートプラグには、電気・電子分野における世界最大の専門化組織IEEEが2024年中に「IEEE 802.11.bf」として標準化する予定のOriginWireless社のWi-Fiセンシング技術が搭載されています。また、namiはConnectivity Standards Allianceが策定しているスマートホームの標準規格である「Matter」のセンシング分野の議長として、同分野をリードしています。 namiのスマートプラグ等の活用により、食品産業法人や農林漁業法人の物流倉庫における小動物・害虫や不審者等の侵入検知を安価に実現することも可能で、すでに欧州における実証例を有すると共に、日本においても物流倉庫における採用検討が始まっています。

2021年8月に施行された「農業漁業法人等に対する投資の円滑化に関する特別措置法（改正投資円滑化法）」に基づき農林水産大臣の承認を得て組成されたIMSFならびにインスパイア・グループは、今回の出資を機に、安価で安心安全な保管や物流の実現につながるnamiの技術と製品を活用して、日本の食品産業法人・農林漁業法人の世界に向けたフードバリューチェーンの構築に必要な事業開発を可能な限り提供し、伴走支援を行うことで同社の成長に貢献していくと同時に、日本の食品産業・農林漁業の持続的な発展に寄与して参ります。

【会社概要】

会社名：nami.ai Pte.Ltd.

本社 ：25 Duxton Hill, #03-01, Singapore

代表者：Jean-Eudes Leroy

設立 ：2020年12月

URL：https://nami.ai/

【本件問い合わせ先】

株式会社インスパイア・インベストメント

担当：黒川

TEL：03-6418-1091