PNB-INSPiRE Ethical Fund 1 投資事業有限責任組合(以下PIEF)は、米国企業Origin Wireless Inc.(以下OW)が第三者割当増資により発行する株式の引受を行いました。
OW社は、『Smart Radios for Smart Life』をコーポレートスローガンに、電波を通して空間や物体を「感知する」ことを可能にする次世代センサーレスIoTサービスを開発提供する米国発スタートアップ企業です。メリーランド大学コンピューターエンジニアリング学部教授、及びIEEE(米国電気電子学会)理事を兼任するDr. K. J. Ray Liuを創業者・代表者に、研究開発を主に行う米国本社に加え、事業開発と日本における法人営業を手がけるOrigin Wireless Japan株式会社の二カ国展開を行っております。
従来、あらゆるものがインターネットを接続し新しいサービスを提供するためには通信接続するセンサー機器のデプロイが必要となり、IoTサービスを導入するためのハードウェア設備投資が必要な点が、IoTの加速度的普及への一つの課題となっています。
OWは独自技術となる『Time Reversal Machine™』により、WiFi電波の飛び方をAIを活用した解析を行うことで無線電波そのものをバーチャルなセンサーとして、様々なサービスを実現するために必要な付加価値情報を取得可能。域内の動き自体を検知する「モーション」、人の呼吸数を検知・モニタリングする「ブリージング」、ドアや窓の開閉を検知する「ガード」、人の転倒を検知する「フォール」などの機能をセンサー機器やウエアラブル機器を必要としないセンシング方法により提供が可能です。これまで、多数のセンサー設置・メンテナンスを前提としたIoTサービス事業者や、屋内ビーコンなどのインフラ投資を前提とした屋内位置情報の利用者に、新たな選択肢を提供してまいりました。
OW技術の広範囲なユースケースへの応用可能性は、2017年に開催されたCEATEC JAPAN 2017 にて、「コミュニティ・イノベーション部門」においてグランプリを受賞するなど高いご評価を受けており、以後多数の国内外の企業とさらなる利用機会の拡大に向けた実証実験を実施しております。
今回OWはシリーズBラウンドによる総額1,050万ドルの資金調達を完了し、PIEFの他、スパークス・グループが運営する未来創生ファンド、そして戦略的な事業資本提携パートナーとして株式会社村田製作所からの増資引受を実施いたしました。
今回の資金調達により『Time Reversal Machine™』の更なる機能拡充と、第一弾の具体的なアプリケーションとして、スマートホーム/見守り市場における商用化の加速を行っていきます。
すでにQualcommとAsusとの同市場における事業連携を台湾で行われた展示会Computex2018で発表するなど、各セグメントにおけるサービスローンチパートナーとの連携関係を強化しており、グローバルな事業展開を志向しております。
通信インフラの急速の整備が進む東南アジア市場も例外ではなく、通信電波のみを利用したIoTサービスが実現可能という強みを活かし、PIEFはこれまでの事業開発活動を通し培ってきたASEAN各国のパートナーネットワークとの連携機会を創出していくことで、OWのさらなる成長を全面的に支援してまいります。
【会社概要】
会社名:Origin Wireless Inc.
設立:2012年11月26日
創業者・代表者:Dr. K. J. Ray Liu
本社所在地:Suite 1070 7500 Greenway Center Drive, Greenbelt, MD, 20770 USA
日本法人:Origin Wireless Japan 株式会社
日本法人所在地:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 13F (WeWork内)
代表者:丸茂 正人
URL:
http://www.originwireless.net//
【本件問い合わせ先】
株式会社インスパイアPNBパートナーズ
藤本 学
(TEL:03-6892-1133)