株式会社インスパイア・インベストメントは、本年7月に株式会社名古屋銀行、株式会社南都銀行と共に「INSPiRE Mutualistic Symbiosis Fund 1投資事業有限責任組合(以下、当ファンド)」を設立しました。
今般、当ファンドは、2021年8月に施行された「農業漁業法人等に対する投資の円滑化に関する特別措置法(改正投資円滑化法)」に基づき、農林水産大臣の承認を受けることができました(投資事業有限責任組合としては、初の承認となります)。
さらに、株式会社日本政策金融公庫が出資認可を受け追加加入することで、総額18億円でファースト・クローズを致しまして、出資を伴う事業開発活動を開始致しました。 なお、セカンド・クローズは2022年12月の予定で、最終的なファンド規模は100億円を見込んでおります。
■当ファンドについて
日本の農林水産物及び食品の輸出額は2021年に初めて1兆円を超えましたが、国内の農林水産物及び食品全体の生産額の2%程度に留まっています。アメリカ、フランス、イタリアなど諸外国が10〜20%程度の輸出を達成していることを参考に、2020年3月に閣議決定された「食料・農業・農村基本計画」において、農林水産物及び食品の輸出額を2025年までに2兆円、2030年までに5兆円(=10%程度)とする政策目標が定められました。この目標を達成するための施策の一つとして、改正投資円滑化法に基づく「農林漁業法人等投資育成制度」が創設され、その枠組のもとに当ファンドが組成されました。これにより、日本から拡がる世界のフードバリューチェーンの構築に寄与するあらゆる企業を対象としたリスクマネーの供給が可能となりました。
株式会社インスパイア・インベストメントは、関係会社インスパイアPNBパートナーズが2014年より運営するPNB-INSPiRE Ethical Fund 1投資事業有限責任組合(PIEF)の運営を通じ、広義の日本の「食」の海外展開支援と「先端技術領域」の事業開発を実践して参りました。
当ファンドにおいても、PIEFと同様に、世界に通用する細やかな製造技術・ノウハウを有する日本各地の「食」関連企業とともに世界各地での事業開発を推進するとともに、食糧の持続的生産のための環境維持・改善や、新たな農法・漁法、そして、食品加工・保存・流通など、既存の課題を解決する可能性を秘めたアグリ/フード/環境関連のテクノロジーベンチャー企業への出資を並行かつ連携しながら実践致します。
事業開発を担う企業にとっては、テクノロジーベンチャーのイノベーションによって課題解決が可能となり、また、テクノロジーベンチャーにとっては、収入の獲得に直結する顧客企業を得ることで幾何級数的な成長を遂げることが可能となります。このような〈相利共生〉型の事業開発を行うことで、日本から世界に拡がるフードバリューチェーン全般の構築を支援して参ります。
当ファンドについて、株式会社インスパイア・インベストメント代表取締役 高槻亮輔は、次のように話しています。
「我が国のフードバリューチェーンを担う企業群は、長年にわたって日本の消費者に鍛えられ、独自に進化・洗練されて参りました。また、当社は、その20年あまりの歴史の中で、国内外の事業パートナーと伴走型の事業開発を一貫して継続し、今後もさらなる経済成長が見込まれ、なおかつ親日的な地域であるASEAN 各国において、イスラム市場対応も含めた多様かつ重層的なビジネスネットワークを構築することができております。当ファンドのセカンド・クローズに向けて、全国各地の地方銀行等から更なる参画を得て、様々な企業のご紹介を頂き、私どもの相利共生の枠組みを存分にご活用頂きたいと思っております。」
■当ファンド概要
① 名称:INSPiRE Mutualistic Symbiosis Fund 1投資事業有限責任組合
② 設立時ファンド総額:1,800百万円(2022年12月末を期限として二次募集期間を設定)
③ 無限責任組合員(GP):株式会社インスパイア・インベストメント
④ 有限責任組合員(LP):株式会社名古屋銀行、株式会社南都銀行、株式会社日本政策金融公庫 (五十音順)
■株式会社インスパイア・インベストメントについて
株式会社インスパイア・インベストメント
本社:東京都港区
代表取締役:高槻 亮輔
社会潮流の変化と世の中を変えうる技術革新に着目し、新たな価値・新たな市場を創出する事業開発活動を手がけている。
【本件問い合わせ先】
株式会社インスパイア・インベストメント
TEL:03-6418-1091