株式会社インスパイア(本社:東京都港区、代表取締役社長:成毛眞)と株式会社インフォバーン(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小林弘人)は、このたび、日本の出版文化の現状を打開し、発展させるための「出版バリューマネジメント研究会」を発足しました。6月30日を皮切りに全8回からなる研究会を開催し、出版社や出版流通会社などの経営者の方と共に、変化する市場環境や新たなビジネスチャンスの創出についての研究を行います。これにより、日本の文化的競争力が維持され、印刷活字文化の新たな価値創造の一助になることを願っております。
この研究会では、日本の出版業界の活性化提言ならびに具体的な事例獲得を目的として、以下の3点を中心に議論を深める予定です。
・既存コンテンツのデジタル化ビジネスモデルの検証
・出版ビジネスバリューチェーンの最適化モデルの仮説の構築
・出版社経営のIT化および経営戦略のベストプラクティスの検討
昨今の出版業界を取りまく環境は大きく変化しています。公立図書館などによる大量貸本、オンライン書店の隆盛、書店によるポイント制の導入など、流通面だけをとりあげても変革の時代に入ったと考えられます。しかしながら、現状の出版業界は環境変化に十分に対応できず、書籍の販売は伸び悩み、出版社の倒産や破綻も相次いでおります。
私どもは、国としての文化的競争力を維持するために、日本の出版文化を維持・発展させなければならないと考えます。
そこで、インターネット文化を活字で表現する「WIRED(ワイアード)」をはじめとした新しい出版に挑戦しているインフォバーン代表の小林弘人と蔵書家・書評家として出版文化に深い憂慮を持つインスパイア代表の成毛眞が共同提案し、上記を目的とした「出版バリューマネジメント研究会」を発足させることにいたしました。
【第1回 出版バリューマネジメント研究会 概要】
■日時:平成17年6月30日(木)
パネルディスカッション:13時00分~15時00分予定(120分間)
■会場:東京国際フォーラムG510会議室
所在地 東京都千代田区丸の内3丁目5番1号
パネルディスカッションのテーマ:
テーマ 「日本の出版業界の現在と将来」
【パネラー】
・賀川 洋 氏 日本洋書販売株式会社 代表取締役社長
・岩本 敏 氏 株式会社小学館 マーケティング局 執行役員(兼)ゼネラル・マネージャー デジタル&ネットワーク事業統括
・松島 凡 氏 日本出版販売株式会社 事業戦略部 事業戦略課
【モデレーター】
・境 真良 氏 経済産業省 商務情報政策局 情報政策課 課長補佐
対象:
出版社経営層・経営企画部門管理職ならびに金融機関若干名あわせ約80名
ご参加希望の際は、「出版バリューマネジメント研究会」ウェブサイトをご覧ください
http://www.publishing-vm.net/