PIEF出資先のGreen Earth Institute 株式会社(以下「GEI」)と電源開発株式会社(以下「J パワー」)は、2022年12月20日^※1のリリースの契約締結に引き続き、タイ国におけるグリーン化学品の生産実験と複合事業の事業性評価を目的とした調査契約を 2023年1月13日付で締結し、本件調査を開始いたしました。

パーム油は、食品や洗剤、化粧品等など様々な用途に使用されている、世界で最も需要のある植物油であり、2022年の世界生産量は7,900万トンを超えると予想されています^※2。 この莫大な世界需要を支えるオイルパームプランテーションでは、パーム果実の収穫量を維持するため^※3に定期的な植え替えが行われており、毎年大量のオイルパーム廃木(OPT )が排出されています。

この度の調査は、OPT に含まれている樹液を原料とした発酵による複数のグリーン化学品の生産実験と、OPTからグリーン化学品と燃料ペレットを同時に生産する複合事業の事業性評価を実施するものです。こうした複合事業の取組みは、これまで廃棄されてきたOPTを有効に活用し、高付加価値化学品やバイオ燃料へのアップサイクルを実現するものであり、全世界で使われているパーム油の生産を支えるパームオイル産業の健全な発展に寄与するものと期待されています。

今回の契約締結は、バイオリファイナリー技術を有するGEIと、2050 年までに発電事業のカーボンニュートラルの実現を目指すJパワーが、OPTを活用した複合事業に関する検討を共同で実施するにあたり、合意に至ったものです。

詳細は以下をご覧ください。
※1 2022年12月20日当社ニュースリリース 「J パワーと「タイ国におけるオイルパーム廃木を活用した化学品及びペレット生産を行う複合事業に関する調査」を開始」
※2 USDepartmentofAgriculture”WorldMarketsandTrade
※3 OilPalmTrunk(オイルパーム廃木)