PIEF出資先のGreen Earth Institute 株式会社(GEI)と日本ハイドロパウテック株式会社(NHP)は、NHPが保有する食品などを加水分解する技術を、GEIが得意とする発酵技術と組み合わせることで、食品残渣や農業残渣を化学品にアップサイクルする生産プロセス技術を構築するため、2022年3月8日、業務提携契約を締結致しました。
食品残渣や農業残渣などのバイオマス由来の廃棄物を原料として、微生物に発酵させ化学品を生産しようとする場合、一般的には前処理というプロセスにより、廃棄物を微生物が食べる「糖」という成分に変換しやすくすることが必要となります。通常、前処理は酸やアルカリを使用したり、圧力や温度を長時間かけたりするため多量のエネルギーが必要となることから、後工程に悪影響を与えたり、コストが高くなるという課題がありました。
NHPの有する加水分解技術は、食物繊維、炭水化物、あるいはタンパク質を、酸やアルカリを使うことなく短時間で低分子化する技術です。GEIは、食品残渣や農業残渣などを化学品の原料として使う際に、NHP が有する加水分解技術により、これまで社会実装にあたって障壁となっていた前処理の課題を解決しうることを確認しました。
今回の契約締結は、GEIとNHPが共同してサーキュラーバイオ製品の低コスト生産を実現するために業務提携することにつき、合意に至ったものです。
GEIは、「グリーンテクノロジーを育み、地球と共に歩む」を経営理念(ミッション)として、廃棄物の資源化に取り組んでおり、今回の NHP との協業を通じて、サーキュラーバイオ製品の社会実装を進め、循環型社会の実現に貢献して参ります。
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