PIEFの出資先であるGreen Earth Institute株式会社は、電源開発株式会社(Jパワー)と共同で、マレーシアにおけるオイルパーム廃木を活用したバイオマス燃料および化学品製造の複合事業の検討を開始しました。
パームプランテーションにおいて排出されるオイルパーム廃木は、現地で細断・埋め立てが行われていますが、水分や糖分を多く含み、不適切に処理を行うと温室効果ガス、病害虫の発生等を誘発するため、適切な利活用が課題とされてきました。一方、バイオマス燃料は、安定的な供給や食糧との競合、トレーサビリティ等が課題として挙げられます。現在マレーシアのプランテーション企業と協力して、当社固有のバイオリファイナリー技術によりオイルパーム廃木の搾汁液を化学品にアップサイクルし、搾汁後の残渣をバイオマス燃料として利用する複合事業を検討しており、これまで廃棄物として処理を要していたオイルパーム廃木の最大限の活用を行い、食糧と競合しないバイオマス燃料の安価で安定的な供給を目指します。
さらに将来的には、老朽化した石炭火力発電所に新技術を付加することで水素発電へ価値変換するアップサイクル等、Jパワーが培ってきたガス化技術を用いてカーボンニュートラルと水素社会を実現する”J-POWER GENESIS” プロジェクトとのコラボレーションを推進し、バイオマス燃料の混焼によるサーキュラーエコノミーの実現を目指します。これらの一連の取り組みによりオイルパームプランテーションの温室効果ガス発生抑制の課題解決を支援しながら、大気中のCO2減少によるネガティブエミッションが可能となり、CO2排出実質ゼロに貢献します。
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